焼き付き・かじり防止方法の特徴比較

焼き付き・かじり防止方法の比較

様々な焼き付き・かじり防止の特徴とメリット・デメリット

焼き付いているナット・ボルト

焼き付き・かじりを防止する方法としては、一般的に潤滑剤(グリス)やコーティング剤(スプレー)を使用します。これらを使用しても焼き付きを防止することはできるのですが、材質や使用環境によって適切に選択しなければ効果が低くなってしまいます。使用時に毎回塗ったり、定期的に塗りなおすのが手間だったり、液が流出したりして見栄えが悪くなることがあると思います。
そこで、めっきでの焼き付き防止を紹介したいと思います。めっきでしたら塗る作業が必要なく、すぐに使用することができます。また、材質は気にする必要がなく使用環境を考慮するだけです。めっきにも錫や銀など様々な種類が存在し、それぞれ特徴があります。今回は焼き付き防止に特化した「YKコート」というめっき技術を他の方法とメリット・デメリットを比較して紹介します。


一般的な焼き付き防止工法との特長比較



工法 メリット デメリット
潤滑剤
(グリス)
  • 低コスト
  • 簡単に使用できる
  • 種類が豊富
  • 潤滑剤が対象物やその周辺へ流出
  • 塗る時間が必要で、周辺が汚れる
  • 摩擦抵抗が低く、小口径でオーバートルクのリスク有り
  • 材質や使用環境などで適切な潤滑剤が変化する
  • コーティング剤
  • 潤滑剤のような流出は無く、見栄えが良い
  • 締め付けを繰り返すと塗膜が剥がれる
  • 塗布する時間が必要
  • めっき
    (Sn/Sn-Zn合金)
  • 耐食性が高く腐食しにくい
  • すぐに使用できる
  • 熱処理が必要でコストが高い
  • 外観の変色で見栄えが悪い
  • 銀めっき
  • 焼き付き防止効果が高い
  • すぐに使用できる
  • 高コスト
  • めっき被膜の硫化による変色・劣化が発生する

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    工法 メリット デメリット
    YKコート
  • 焼き付き・かじり防止効果が高い
  • ドライな仕上がりで液垂れがない
  • 高い密着力で繰り返し使用しても剥がれにくい
  • すぐに使用できる
  • 少量生産には向かない(少量の場合コスト高)

  • 比較を見れば分かるように、YKコートは優れた焼き付き・かじり防止対策になります。変色もなく見栄えもいいです。デメリットの少量生産には向いていない点も、ナットであればすでにYKコートを施している「やきつかナット®」がモノタロウのストア で販売しています。安さを求めるなら潤滑剤がおすすめです。ですが、種類が多く知識が必要なのと、同じ物に何度か使用しないのでしたら結果的にめっき製品のほうが安くなる可能性はあります。


    まとめ

    焼き付き・かじり防止対策を適切に行うことで、機械部品の性能向上と寿命延長に寄与できます。対策は潤滑剤やコーティング剤などでも可能ですが、使用していて不満を感じた点があればYKコートを試してみてはいかがでしょうか。 YKコートの詳細情報はこちらから、ナットでしたら「やきつかナット®」の詳細情報はこちらから閲覧することができます。日本水道協会規定の「焼き付き防止試験」をクリアしていますので、焼き付き防止性能は保証されています。モノタロウのストアで少量販売もしていますので、1度使用してみてはいかがでしょうか。


    御見積・ご購入の方法

    1. 締結部品を取り扱われている代理店様
      締結部品をご購入されている法人の皆様
      こちら(由良産商(株)様 製品ページ)
    2. 一般でご購入の皆様(ネット通販でのご購入)
      こちら(モノタロウ)
    3. お問合せ・ご相談(弊社サイト)
      こちら(弊社宛のメールソフトが立ち上がります)
      ※ご購入方法に迷った場合は、お気軽に弊社にお問い合せください。

    YKコート(受託加工サービス)

    1. 素材をご支給頂くか、ご指定のナット・ボルトを弊社が手配することで、
      めっきコーティングのみでのご提供が可能です。
    2. ご購入を判断されるための評価用の少量サンプル対応も承っております。
    3. ご注文窓口
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